芋羊羹

先日隣のお恵さんが仏様のお供え物に芋羊羹を持って来た。芋羊羹は、義父が大好きで良く食べていた。全国どこにでも芋羊羹は有るが、義父は浅草の舟和の芋羊羹を好んだ。義父が浅草の出身と云う事も有るが、芋羊羹は舟和が元祖だからかもしれない。今では洋菓子、和菓子と豊富だが、私の小さい頃は羊羹でも貴重品であり、祖母が薄くて倒れそうに羊羹を切っていたのを思い出す。芋羊羹は、羊羹の代用品として、明治30年代に船橋出身の石川定吉と小林和助が安上がりの薩摩芋を使って市民向けに考案した。小林和助は石川の出身地の船橋の舟と自分の名前の和助の和を取り入れた舟和と云う店を浅草に作り、芋羊羹を売り出した。従って浅草の舟和が芋羊羹の元祖である。羊羹の10倍以上の厚さの芋羊羹を楊枝で切って食べる。やはり羊羹と云うよりも焼き芋を食べて居る様だ!!!