沢瀉夏の七草

夏の七草は春、秋の七草とは違い故事に基く物でなく、明治以後に春秋に擬え作られた物で色々あるが昭和初期,観修寺経雄により短歌で詠まれた物が良さそうだ。「涼しさは葦、藺、沢瀉・・・・」と三番目に出てくる沢瀉は平安時代に中国から渡来し、野生化し全国の湖沼湿地に繁茂している。葉が鏃(やじり)の様に尖り60センチ程になる抽水性植物で白い花が咲く、慈姑(くわい)の同族だ。家紋にデザイン化され沢山の家紋がある。確か我が家は丸に沢瀉だったと思う。食用では無いが漢方薬(利尿剤)である。観賞用植物として鉢植えで育てられている。