葦夏の七草

デイケアのイベントで、春、秋の七草の他に夏の七草もあると教えられた。まず出てくるのが葦(よし)である。葦は河川敷や湖沼の水辺に群生する稲科の植物で大きくなると2メートル超える。葦(よし)はもともとあしと言われて居たが、(あし)が(悪し)につながると言う事で(よし)と言う様になった。またスダレや海の家の日除けでよく見かける葦簀の材料である。私の記憶に残る葦は河川敷に群生する稲藁より一回り太く青々として尖った葉が硬く、指を傷付ける危ない植物で、芯の若葉を抜き口に咥えてピーピー吹き鳴らした物だった。華道の材料ともなる涼しげな観賞用と位置付けられ夏の七草の一つとなったようだ。