夏の七草
デイケアで夏の七草と言うのがあると紹介された。日本人は3、5、7が好きだ。春の七草、秋の七草が有るのだから夏も冬も有るのだろう。春の七草は万葉集に(君がため春の野に出て若菜摘む我が衣手に雪は降りつつ)と有る様に昔から野草を食べる習慣があった。そこに中国からの「七種菜羹」の思想が入り、室町時代に現在の春の七草が出来上がった。秋の七草はこれより古く万葉集の山上憶良の歌に(秋の野に咲きたる花を指折り数うれば七種の花)有る様に古くからある様だ。冬の七草は見当たらない七草の代わりに冬至の七種(南京、れんこん、人参、銀杏、金柑、寒天、うんどん)と言うのがあった。夏の七草は、昭和の初め勧修寺経雄と言う人が言い出した夏の七草が最も一般的な様だ 。 「涼しさは葦、藺、沢瀉、羊草、はちす、河骨、鷺草の花」と言うのだ。因みに羊草は睡蓮の事で葉に切れ目があり水面に浮かぶ。はちすは蓮根の事で葉花は水面上に立ち上がり、葉に切れ目はない。以前福井の花ハス公園に行った時の睡蓮のスケッチが有ったので貼付する。