未草(ひつじくさ)夏の七草

夏の七草の和歌の四番目に出て来るのが未草だ。未草は睡蓮の在来種で日本特有の水性植物です。公園などのいけに浮かぶ色取り取りの睡蓮は明治期に入って来た西洋睡蓮です。睡蓮は切れ込みのある丸い艶々した葉を水面に浮かべ、花も水面に浮かんでいます。未草は湖沼に葉を浮かべ午後2時羊の刻に花を開かせる事から未草と言うのだそうです。モネの油絵で有名な睡蓮は西洋睡蓮で、羊草とは違います。未草は公園の池に派手に咲く花でなく、古より我が国の湖沼にひっそりと白い花を咲かせる涼しげで地味な花です。