日記(5)病床日記(5)

2月10日(火)はれ
装具屋が来て、装具を置いて行く、自分で脱着出来る。右肘に膨れが出来水を持っている様だ。山本医師が来て、動き始めると良くある事ですよ、様子をみましょうとのこと。奈良さんと言うと人も、同じでサポーターをしなさいと医師(山本でない)から言われたと教えてもらった。

2月18日(水)はれ
PTで階段の練習を始めた。肘の膨らみはサポーターのお陰で小さくなって来た。同室の八木さん、半身の感覚が悪くなったとボヤく。足に多少異常かあるだけだが、重病人の様に話す。家の風呂場漏水との事、家も家主もガタが来ている。

3月1日(日)くもり
PTで階段を使い部屋まで帰る。スクワット手すりを持てだが、百回やったら足が重くなった。歩く時右側にくの字に曲がると言われる、左足の踏み込みが悪いのではととしちゃんに言われる。自分では判らない。

3月6日(金)雨
猪瀬さんの学会発表のモデルとなる。手伸ばしをし、シャツを着る。来週行方君と交互に退院後の自主トレーニングの方法を教えてくれる事となった。明日としちゃんと藤夫が墓掃除に行ってくれると云う晴れれば良いのだが!!!

3月14日(土)雨
とうとう退院の日となった。目標には足せず、デイケアーと訪問リハビリで今後とも進めて行こう!!本を読んで、ハガキを書いて、絵を描いて、庭に花や野菜の種を蒔いてパソコンを使い。まづデイケアーの内容を知りたい。明日から家での生活が始まる!!!

以上が病院での日記の抜粋である。その後も日記を書き続けている。退院して3年近く立つ、入院当時を思い返してと病床日記としてまとめた。入院中の6ヶ月の回復に比べて、3年間の回復は実に遅い。それでも物は掴めるようになったし、杖で少しは歩ける様になった。今後も焦らず、諦めずリハビリを続けて行くつもりだ。
(おわり)