藺(藺草)夏の七草

夏の七草の二番目は藺(い)です。その昔花茎の白い芯が油を良く吸い燈火の灯芯として使われていたため燈芯草とも呼ばれています。水辺や湿地に先の尖った棒状の茎を林立させる珍しい植物です。棒状の茎は花茎で泥中の地下茎から伸びる。花茎は1メートル以上となり畳表の材料となる。畳の張り替えが終り畳に転がり新しい畳の香りに安らぎを感じるのは藺草にフィント、バニリンと言う物質があり、森林浴と同じ効果をもたらすからだと言います。藺草の原産地はインドで日本、中国、台湾、朝鮮に分布し栽培されている。国内の主生産地は畳表の主生産地の熊本だが一部岡山広島でも生産されている。葦と同様華道の材料としても使われている。写真は野生の藺と花道に使われた藺の一例です。