漆器(3)籃胎(らんたい)

九州にいた頃、別府温泉が近く、時々出かけていた。50年近く前の事であり、別府には温泉客が多く、土産屋も沢山あった。別府は、竹細工が名産で、花器など色々の工芸品が売られていた。その中に竹で編んだ、盆、箱物、茶托などに漆をかけた、籃胎と云う漆器があった。軽くてなかなか良い漆器であり、何点も買った。しかし素材が竹で編んだもので、縁が欠けて、盆が2枚残っているだけだ。別府名産として買っていたが、調べて見ると、何と久留米の名産であった!!!良くある事だ。良い物なので、これからも大切に使って行きたいと思っている。