花(30)ナツツバキ

家を建てた時、門の周りに義父は、木を植えた。その中に夏椿が一本あり、毎年白い花を咲かせている。椿科の落葉高木で沙羅の木とも言われる、沙羅双樹だとのことで、感心していたが、仏教の聖樹沙羅双樹はハフタバカシ科の木であり、どうも違うようだ。また幹がつるつるしている事からさるすべりとも言われるが、百日紅とは全く違う物だ。葉は椿の様に硬くつるつるしておらず、柔らかい、花は白でササンカの様だが椿の様にぼったと落ちる。花が落ちているので咲いているのに気がつく、目立たない花である。平家物語に出て来る沙羅双樹は、どうもナツツバキの様だ。従って盛者必衰の理を表わす花の色は白となる!!!!