おからの煮物

おからは豆腐を作る時の大豆から豆乳を搾った滓(カス)で緑茶の絞り滓を茶柄と云うのと同じでである。からは空(から)に通じ縁起が悪いと卯の花(関東)、雪花菜(きらず、関西)とも言われている。おからはからに御をつけた女房言葉の丁寧語だと云う。江戸時代から庶民の御菜として大切な物で大豆の絞り滓とは言え栄養価は高く、タンパク質26%脂肪13%植物繊維を含むが水分70〜80%であるため日持ちがせず、食用、飼料用と有効利料は僅かで、殆ど廃棄されている。スーパーの棚にもおからは有るが片隅に有り余り買う人がいないようだ。まあ煮物以外に余りレシピが無い事もある。豆腐ハンバーグ、おからサラダ、おからドーナツ、など健康食と云う事でのレシピが多いが矢張りメインは煮物だ。作ってくれたおからの煮物は干し海老、人参、キクラゲなどが入り味醂、醤油の味付けであった。油揚げ、こんにゃく、人参、ごぼう、インゲン、椎茸、など色々の材料の組み合わせで色々のおからの煮物ができる。味は甘辛く醤油と味醂、煮方もカラッと炒り煮、しっとりとした含め煮と好みによりひと様々で有る。今日のおからは多少味が濃過ぎた。おからの煮物は薄味でしっとりしたのが私の好みだ!
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