節分と豆撒き

節分で神社やお寺で豆撒きをしている映像がテレビを賑わせた。豆撒きの記憶はトシちゃんの両親と同居した時期しか無い。戸を開けて「鬼は外、福は内」と唱えて急いで戸を閉めていた義父の姿を思い出す。撒く豆は大豆だった。全国で、撒く豆は大豆か殻付きの落花生であり、大豆は関東以南で雪の多い北海道、北陸、東北は殻付きの落花生が多いと言う。鬼は外と外に撒かれた殻付きの落花生は雪の中でも拾い易く衛生的なため、北海道で始まった事が雪国に広まったと言う。昔は何処でも炒り大豆で外に撒いた豆は鳩の餌となったのだろう。最近では魔除け、開運と言う事で恵方巻きや砂糖大豆が売られている。いずれも節分に名を借りた商売だが、何故かそれに乗せられてしまっている。今年は豆撒きもせず、恵方巻きも食べず、砂糖大豆を齧った。矢張り節分に名を借りた商売に乗せられた訳だ。立春だがまだ寒い、桜の春は直ぐだなとベランダの外の葉の落ちた桜の木を眺めている。