地口行灯

デイケアで利用者の一人が地口行灯の話しをしてくれた。地口行灯は懸け行灯の一種で祭礼の時、社内や参道、氏子の軒下に飾られる地口やそれに因んだ戯画の紙を貼ったものであり、江戸中期に流行り、多摩川を遡り府中、青梅、所沢へと伝わっていると言う。水は上流から下流へと文化は下流から常駐へと言う良い例で有る。府中の大國魂神社にもあったと言うが今は廃れてしまったと言う。国立市の谷保天神には今でも残っていると言う。話をしてくれた方は元国語の教師で地口行灯の調査研究をしている様で、大量の地口絵の収集調査をし、報文を出している様だ!この様な市井の研究者により文化が継承されるのだろうと感心した。惜しむらくは。聴衆の程度を考えず、話された事だ。ねこにこばんだったようだ!

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