おせち

おせちは重箱に詰める。普通重箱は漆塗りの箱だ。私の小さい時は、戦災で丸焼けになった事もあり、物不足だった事にも寄ろうが瀬戸物だったような気がする。三段で煮物、きんとん、蒲鉾、伊達巻、膾などが詰まっていたような気がするが、何が詰まっていたか余りハッキリした記憶が無い。結婚してからは漆塗りの重箱におせちを詰めて正月を迎えていた筈だが、おせちの記憶はがハッキリ残るのは横浜に家を建ててからだ。しかも自分でおせちを作り出してからだ。鬼すだれを手に入れ、上手くできなかったが伊達巻に挑戦し、きんとん、黒豆、金柑を作り、ごまめを焙烙で炒り色々とやった。膾、煮物はトシちゃんの担当!重箱を使っていた。私が倒れた後も品数は変わらずトシちゃんが作っている。今年は重箱は使わず、盆に乗って出てきた。煮締めと黒豆、慈姑は鉢に入っていた。蒲鉾以外は手作りで金柑は庭で取れたもの、伊達巻はおに簾で巻いたが小さい物だった。昆布巻きは例年通り穴子を巻いた。市販のもの錦玉子が無い代わり、穴子の煮物が加わった。今年も賑やかな御節となった。

f:id:Fnishi:20160102094842j:image