南天

亡くなった義父は、証券取引のエキスパートであった事もあり、げん担ぎのところがあり、家を建てた時も鬼門がとか家の形、水周りの位置、更には写経していた般若心教を床下や壁に埋め込むと大変だった。庭も木は植えたが、難を転じると云う事で庭のあちこちに南天を植えた。南天は正月近くに小さな赤い実を付け、生け花の材料となるが、大した木でなく、大変丈夫な木だ。随分抜いて駆除したつもりだが、取りきれない。植えられた記憶の無い家の脇に何時の間にか大きく育ち赤い実を付けた。取っても取っても取り切れない。難を転じる処か、難癖を付けられているような気がする。

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