あの人、いの人

退院して暫らくして、デイケアで色々の人と付き合いで、リハビリに対する考え態度を見ていて、自分の励みもあり、「あの人といの人」と云う短文を作った。何気なくケアマネに見せた所、気に入ったらしく、何かの機会に話題と成った!!先日もリハビリの担当者会議が有った時話題となり、内容が良いと云う事になった!あの人とは、3つのア、「諦め無い、慌て無い、焦ら無い、」でリハビリや自主トレを積極的に進める人の事!!いの人とは、「今一成果が見え無い、痛い、幾らやっても成果が出ない、」リハビリは嫌だと後ろ向きの人の事だ!!発病後半年を過ぎると回復度は落ちて来るしかし諦めずリハビリを繰り返していれば、一日0.1mm動けば一年で3cm動く、リバウンドも有るから、そう簡単で無いのは判って居るが、やらなければ決して動かない!!退院時にびくとも動かなかった。指が一年で動きだし、四年経った現在まだ使い物にならぬが、物が握れる様になった!!デイケアで隣に座って居る、佐々木さんと云う方が私の様子を見て、手のリハビリを始めた。指が固まら無い様に指をほぐしながら机の上に手を置き指を伸ばす。先ず机の上に手を置く事が難しい、直ぐずり落ちる!!机の上の手は握り拳で伸びない!!利く方の手で支えながら、何度も何度も机の上に手を持ち上げていた!半年経って机から手が余り落ちなくなった。その為利く方の手で指をほぐしながら机の上で手を動かしていた!一年で指が如何にか伸びる様になり、手も机から落ちなくなった。そこで指をほぐしながら一本づつ動かし始めた。二年経った現在親指と人差し指が少し動く様になって居る!!まさに「あの人」だ!!良くなったね!と云うと嬉しそうに頷いて居る。残念な事に言語が思わしく無く、シャイな所があり、殆どでしゃべら無い。こだわりを捨てて話せばいいのにと思うのだが、性格なのだろう!!本人の努力、指導者の的確な指導、周囲の理解と励ましが有って始めて(あの人)が出来上がる。それにしてもデイケアでのリハビリの時間は短く自主トレの的確な指導も無い。法律だから仕方が無いが、役人も施設も患者の機能回復はそっちのけで自分の事だけの様だ!!医は仁術は昔話の様だ!!