陶磁器(8)貝釉焼と午郎先生

敦賀にいた頃、町の付き合いで喜多村午郎と云う陶芸家と知り合った。午郎先生先生の家は、江戸時代北前船で栄えた敦賀衆の名家だそうだ。商売はせず、陶芸家として活躍している。福井の陶器は越前焼であるが、午郎先生は、敦賀で独自に考案した、貝釉焼(いもじ焼)を電気窯で焼いている。いもじ焼は、釉薬に貝殻を砕いた物を使うとのこと。毎年大阪東京で個展を開いている。午郎先生からは、敦賀の話や陶器の事など色々と話してもらった。いもじ焼とは午郎先生の住んでいる所が鋳物師町と云う所から来ているそうだ。いもじ焼は3点ばかり持っている。午郎先生の人柄からか暖かみのある陶器だ。息子さんが後を継ぐと修業していたが、どうしているだろうか、音信不通となっているが、元気の事と思う。敦賀の噂は全く入って来ない!!!