日記(3)病床日記(3)

12月8日(月)くもり
右足の親指が動いた!!!
朝着替えの時に、靴下を履き何気なく、右足を動かすと親指が動いた。手は肩から大根がぶら下がっている様で、びくとも動かない。散髪は12月10日だ。渡辺さんは家での正月を諦めたようだ。正月のリハビリは元旦休みで、あとは、正月メニューとなる。リハビリを一日休むと二日後戻りする様な気がする。

12月21日(日)はれ
倒れて3ヶ月過ぎた、リハビリの結果、1ヶ月目で安定して座れる様になり、2ヶ月目で立ち上がり歩行訓練を始めるが立位が安定せず、PTでは姿勢制御を続ける。足は指が動き、足首が少し動き出した。手は親指が少し動き出した。作業状況表は、今年中に見守りのピンクが自立のグリーンなるのが目標だが、如何だろうか。入院は6ヶ月までと言う、あと3ヶ月しかない、しかし「慌てない」「諦めない」と地道に努力するしかない。頑張るが頑張りすぎない。硫酸OB会の資料をまみがワープロで打ってくれたので、石川さんと古屋に手紙を添えて送る事としとしちゃんに頼む。

12月24日(水)くもり
寒い、今日はとしちゃんの誕生日、電話をしたが、おめでとうと云うのを忘れた。
山本医師から話があった。手は物が持てる様にならない。足は装具を付けて室内を歩ける程度。階段は登れるかもしれないが、降りれないだろう。便所は車椅子で、風呂は入れないだろう。これ以上良くなる可能性は少ないので、1月中に退院して欲しいとの事。 (つづく)