すいとん

今日も昨日もすいとんばかり、たまにゃ銀めし食いたいな、我慢だ待ってろ、配給が無くなりゃ、食える日がくる銀めしを!! これは戦後唄われた、異国の丘の替え歌で、子供達も歌った替え歌である。今すいとんと云えば、良く練った小麦粉を手でちぎって、肉野菜などの入った汁に入れて煮たもので、大分のだご汁に、山梨のほうとうのようなものだ。戦後のすいとんは、汁に小麦粉をといたものをぼとぼとと落とし煮たもので、汁はどぼどぼとなっており、腹が膨れるだけのものであった。としちゃんは、すいとんが好きで、昼飯に時々出でくる。戦後すいとんもろくに口に入らず、医者から、子供さんは栄養失調ですよ!!と言われた母親の悲しみが思いやられる。その時農家は銀飯を喰い、軍や役所のお偉方は、肉や刺身を喰っていた。今の北朝鮮の様に!!!あんな時代に戻してはならない。