麺(5)素麺

小さい時の素麺と言えば、ガラスの鉢の氷水の中に泳いでいた。白い麺の中に二、三本赤い麺があり、それを箸で追いながら掬い汁に付けて啜った。夏に涼を求める食べ物である。今まで食べたもの、テレビで見たものと、これから食べてみたい素麺が色々ある。敦賀で単身生活していた頃中元で、毎年大門素麺を貰った。四角く紙で包まれた鳥の巣の様に絡み合った麺である。あまり美味しくなかったは、としちゃんは言う。食べた記憶があまり無いので、美味しくなかったのだろう。美味しいと言えば、岩手の卵麺(らんめん)と、葛入りそうめんだ、どちらも如何して取り寄せたか記憶がない、卵麺は卵を練り込んだ黄色めんで、葛入りそうめんは葛を練り込んだつるつるした麺であり、何れもまた食べてみたい。そのほか、熊本の南関素麺、愛媛の五色素麺、大分のカボス素麺なども食べてみたい。それにしても欲張り(食欲)過ぎでしょうかね!!!!