野鳥(2)雲雀

ピイピイと囀る雲雀! 囀りながら!
どこまでゆくの! 高い、たかい雲の上!
童謡である。家を作った26年前、家の周りは造成地の野っ原で、土筆がでタンポポ
が、咲き乱れ、道路を雲雀がちょこちょこ
歩いていた。それを見て、東京から移って来た亡くなった義母は、嫌だね!雲雀があるいているよ!と田舎暮らしを嘆いた。
勿論、大空には雲雀が舞い上がり長閑に声
をあげていた。1年達ち2年達ち周りに、
どんどん家が建ち始めた。それに合わせる
ように雲雀の囀りもすくなくなり、土筆も
タンポポも無くなってしまった。田園都市
とは名ばかりとなり、道路はゴミだらけと
なっている。雲雀はどこへ行ったのかな?
高い、高い空の上そして、きたない住宅街を避けて、綺麗な野っ原の空の上で気持ちよく囀っていることだろう。