ポンカン

子供の頃、冬はミカン、夏は夏ミカンでミカンは木箱入りのミカンを買った。正月に浅い細長い木のミカン箱からミカンを出して食べた。初夏になると夏ミカンが現れた。夏ミカンは酸味が強く、口を曲げながら食べた。酸味を和らげるため重曹をかけ、ジュクジュク泡の出る実を食べた。重曹が夏ミカンの酸と反応して炭酸ガスの泡が出ている。酸味が弱まりまあまあ食べられた。オレンジ、グレープフルーツの輸入自由化でミカン農家が潰れると騒がれたがこの時期を境に色々の、柑橘類が現れた。甘夏、伊予柑、ポンカン、デコポンは良く食べた。伊予柑は果樹が多く、袋が食べられず、皮が厚く剥き難いが良く食べる。ポンカンは果樹が少ないが袋が薄く食べられ、皮も薄く剥きやすい。果肉がパサパサしてあまり食べたいと思わなかった。今度買ったポンカンはさほどパサついておらず美味しかった。売切れて居るかと心配して買いに行ったところまだ有り、箱買いを薦められた。中々美味しいポンカンに当たらないが、箱買いは止めたと言う。我が国は果物が豊富で楽しい!