綺麗なニシンがあった。

小樽にニシン御殿と言うのがあり、観光資源となっている。昭和初期までは北海道ではニシンがあふれるほど取れ、肥料にまでなったと云う。しかし戦後間も無く気候変動乱獲により漁獲量は激減し私が苫小牧に行った40年前頃は全くと言って良いほど取れなくなっていた。それでもニシン料理は有り、駅前通りの東京亭と云う洋食店でニシンのマリネを食べた事を覚えている。マリネの材料はぬかニシンとかで生ニシンは見かけなかった。あれから3、40年北海道漁連の努力もあってかニシンをチラホラ見かける様になった。国立には魚がないと嘆いていたが、食品館さえきというスーパーには時折珍しい魚が現れると言う。魚を見る目があればたまには良いものが手に入るとトシちゃんは云う。今日も綺麗なニシンが有ったと二匹買って来た。目は澄んでおり綺麗な青光りした魚体だ。実に新しそうだ。国立でも気を付ければ良い魚が手に入る様だ。さてどの様にして食べさせて呉れるのだろうかたのしみだ。

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