シュガーバターの木

子供の頃、クッキーなどと言う物は滅多にお目に掛かれなかった。まあ一年に一度、何かの拍子に和泉屋の青いブリキ缶が現れ、うやうやしく一個か２個食べて、こんな美味しいビスケットが有るのかと思ったものだ。と言う様に普段食べていたのはビスケットでそれも時々であった。普段は乾パンと言う事だ。社会に出て、食生活が豊かになり、私の食べ物もビスケットからクッキーえと変わって行った。北海道六花亭のシュガーサンド、小川軒のレイズンサンドなどを食べ始めたのはいつ頃だったろうか。どんどん新しいクッキーが現れ、和泉屋は私の前から忘れ去られている。先日娘がシュガーバターの木と言う、銀のぶどうと言う店から出されているクッキーを持って来てくれた。トシちゃんは渋谷にある銀のぶどうと言う店を知っていたが私はまったく知らなかった。サクサクして大変美味し買った。色々のクッキが現れるので覚え切れない。