芋棒

芋棒は里芋と棒ダラを煮た京都のおばんざいだ。元々は上品で高価な海老芋と棒ダラを煮た京都のおせち料理だとの事。海老芋を安価な里芋に変えおばんざいとなった様だ。棒ダラを一週間程柔らかく戻し、海老芋と合わせて、1日かけて炊き上げる。棒ダラから出る成分で芋の煮崩れを防ぎ、芋から出る灰汁でタラを柔らかくする。酒、醤油、みりん、砂糖で甘辛く煮混む様だ。トシちゃんは棒ダラの袋に書いてあった、方法で、一昼夜かけてタラを戻し酒、醤油、味醂、砂糖で炊いた。歯ごたえのある甘辛い干しタラの煮物ができた。干しタラの煮物として食べた。硬いが味があり美味しかった。後日この干しタラ煮に里芋を加えて煮込み棒ダラを作った。芋は海老芋でなく、正式ないも棒の作り方で無いが、干鱈と里芋を煮込んでいるので芋棒と言って良い。海老芋は九州で作られていたら唐芋が京都に入って来たもので、海老の様に曲がった芋で、上品で味が良いらしい。我が家は里芋だ。京都の芋棒は食べた事が無いので味や歯応えは判らない。一昼夜しか戻さなかったのでタラは硬いがいい味に煮上がり、里芋にタラの味が浸みて美味しかった。本物を食べて味を覚えるのは大切な事だ。自分のレシピとするのはそれからだ!!

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